不良発生率ゼロを誇る樹脂加工の専業メーカー
更新日: 2026年3月13日
2025
三協電材製作所は、樹脂切削加工の専業メーカー。熱可塑性樹脂・熱硬化性樹脂のいずれも自社内で加工できる設備を有する。納入先も自動車業界や半導体業界、航空機業界、医療業界など多岐にわたるが、特に得意としているのは半導体製造装置で用いられる部品の加工だ。「売上高の8割は半導体製造装置業界向けで、ほとんどの半導体製造装置メーカーと取引がある」と手島正平取締役は話す。
同社の強みは、徹底した品質管理にある。専属の検査員が常時5名程度在籍し、自社検査手順に基づいて、ユーザーの要求よりも厳しい基準で1品ずつ検査する品質管理体制を確立。これにより不良品の発生率ゼロを達成している。きわめて高い精度が要求される半導体製造装置向けの製品において、他社との競争に勝つための大きな武器となっている。また、マニュアルにもとづく品質保証体制を確立しているため、コストダウンや納期短縮の要望にもスムーズに対応することができ、得意先からの信頼の獲得につながっている。
同社は2023年に本社工場を現在地に移転し、敷地面積を広げて生産設備を増強した。本社移転後に導入したマシニングセンタは、納入待ちのものを含めて7台を備える。納入済みのものはいずれもフル稼働の状態にあり、今後の収益拡大が期待される。
“きれいな製品はきれいな場所からしか生まれない”。この言葉をモットーに、同社は3S活動を推進。働きやすい職場、クリーンな工場、集中できる環境の実現による生産性向上に努めている。従業員のモチベーション向上と新規の人材確保を目的に、摂津市が開催するオープンファクトリーにも積極的に参加している。
現場作業に従事する社員には、月に2~3回程度、加工技術に関する勉強会を実施し、先輩社員から技術継承を行っている。誰が作業現場に入っても一定したレベルの製品が製作できるようにすることで、品質のばらつきを防いでいる。また、生産管理部を独立して設置し、工程に不備がないかの確認のほか稼働率および生産性向上を常に検討している。手島取締役によれば、同社と同じくらいの規模の会社で品質管理部を置いている例は珍しいという。