総合提案型のゴムライニングメーカー
更新日: 2026年3月13日
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ゴムを金属製の配管やタンクなどの表面に接着することで、内容液による腐食や摩擦を防いで設備を守る工法をゴムライニングという。大日防蝕はゴムの製造から施工や補修までを手がける、製品供給にとどまらない総合提案型のメーカー。数百種類のゴム配合のためのレシピ(材料表)を保有しており、化学プラントや排水処理場、発電所、製鉄所など、それぞれの顧客や使用環境に応じたゴムライニングを提供している。
自社工場にゴム材料の混合やゴムシートの裁断、加硫などゴム製造のための設備を備える。高槻本社工場では貯槽タンクや排煙脱硫装置、配管などを設計・製作し、それらの内面にライニングを施した後に出荷する一貫生産も請け負っている。また、現地に作業員を派遣し、ライニング施工や補修を行う体制も構築している。
耐候性や耐薬品性、耐熱性などに優れたゴム材料として知られるエチレンプロピレンゴム(EPDM)は、接着性の悪さが課題となりライニング材としては忌避されてきた。他のゴム材料に比べて5~10倍の耐久力を有するEPDMの特徴を生かすため、他の合成ゴムを混ぜることで物性を下げて接着力を強化するのでなく、EPDM単体で施工可能な接着技術を開発した。EPDMを扱うライニングメーカーとして、日本水道協会から製品製造認定工場の認可も受けている。
ゴムに加硫剤を加えて加熱し、弾性や強度、耐久性などを向上させる工程を加硫という。同社では直径3.5m、長さ8mの缶状の加硫設備を保有しており、大型機器のライニングも可能。また、ゴム材料を延ばして薄いシート状にする工程でも、厚み調整のための専用装置を用いる。装置は同社のゴム配合に合わせてカスタマイズされており、厚みの許容差は0.1mm未満。これによりライニング時の施工性や品質も大きく向上している。
ゴム材料以外に、樹脂の製造やライニング後の塗装も受託している。液状樹脂に微細なフレーク状のガラス片を混合した材料を用いるライニング施工にも独自技術を適用している。薬品処理によって樹脂とガラス片の密着性が上がり、厚さ1.5~3mmライニング層内にガラス片が280枚以上重なり合うことで強靭な被膜が形成し、腐食の要因となる水蒸気・ガスなどの浸透を防ぐ。従来のフレーク樹脂の欠点であった耐アルカリ性能も同社の特許技術で克服し、幅広い対応を可能とした。