多様な熱エネルギーに対応する熱交換器メーカー
更新日: 2026年3月13日
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勝川熱工は、加熱・冷却や空調向けなど産業用熱交換器の専門メーカー。伝熱性能が高く、コンパクト設計が可能なフィンチューブ式を中心に製造している。製品は自動車や食品、医薬品、電化製品、建築資材など様々な工業製品の製造工程で活用されている。また、環境施設向けにも高い納品実績があり、工場やごみ処理場、発電所などの排熱のほか、地熱をはじめ再生可能エネルギーを効率的に利用する装置の開発にも注力する。
熱交換器の設計では材料力学・流体力学・熱力学・機械力学の4力学の深い理解が求められる。それゆえ1934年の創業以来、培ってきた経験と知見が強みとなっており、これまでの設計データやトラブルシューティングは強力な知的財産となっている。企業の生産開発部門や大学の研究機関からの依頼が多く、我々が普段、目にする商品の製造工程で利用されるなど高い実績につながっている。
また、顧客の利用目的および用途に応じてフィンチューブを提供できるのも強み。独自開発したフィンチューブ専用の加工設備を保有するうえ、溶接技術の有資格者をはじめ、製作や加工に精通する高度な人材が設計から製造まで対応する。
さらに、全国どこでも現地調査や打ち合わせに対応する機動力を備えており、熱交換器周りの配管やダクト回り、工場・生産ラインの省エネなどの相談にも対応する。豊富な納入実績と設計力、さらに現場経験を背景に、負荷計算や安全性を踏まえた対応ができる点を強みとし、製品供給から工事、調整までを一体で考えることができる。
同社の「LSフィンチューブ」は、金属の伝熱管にアルミ薄板をスパイラル状に圧着・加工して製造する。伝熱管の配列や間隔を自由に設計できるエロフィン、伝熱面積を広くとれるプレートフィン双方の利点を持ち合わせており、フィンと一体構造の放熱管と同等の伝熱効率を有する。また、フィン形状にはダストの付着を低減するフラットフィンを採用している。最短1週間、製作本数1本から対応できるのが特徴だ。
乾燥ラインなどでは大量のヒーターを使用するため、フィンチューブの性能向上により軽量化かつコストダウンにつながると、好評価を得ている。東大阪市内の優れた製品を認定する「東大阪ブランド」にも選ばれている。
熱交換器は、気体や液体など温度の異なる流体間で熱を効率的に移動させる装置。安全性確保のため、多くは圧力容器構造規格の対象となる。特に伝熱管が集まるヘッダー部分の加工や溶接には高い技術と経験が必要になる。2012年にISO 9001を認証取得し、品質管理体制の強化を図ったほか、技術継承のため若い溶接技術者の育成にも努めている。国家資格の取得は全額会社負担とし、社員が長期的に活躍できる環境を整備している。