長年培った技術と手研ぎ刃による対応力が魅力
更新日: 2026年3月13日
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極東精機は、1948年の創業以来、難削材の旋盤加工やフライス加工を手がける。特殊難削材を用いたバルブや弁棒の加工、半導体製造装置向けステンレス配管の加工、バルブシートなど高い仕上げ精度が求められる加工を得意とする。また、特殊材を用いたセンサベースの加工では、同社の加工技術が認められ、独占的に請け負っている。
“極東モデル”と称するオリジナル旋盤や、難削材向けに手研ぎ刃物を製作する刃物マイスターの存在が、難削材加工でありながらも高精度な仕上げを可能にしている。80年近くにわたる同社の歴史があればこその技術力だ。
同社の強みは、顧客の多様なニーズに応える対応力。その支えとなっているのは、1つはチャッキングの工夫。例えば、空圧シリンダを用いたコレットチャックにより厚み0.2mmの切削加工や、同芯度1/100が求められる高精度加工に対応する。空圧シリンダの使用により小さな把持力での確実なチャックを可能にし、加工時のワークの変形を抑えている。また、ワークのサイズや形状に合わせてコレットチャックを用意しており、高精度加工を可能にしている。
2つ目は、自社内での手研ぎ刃物の製作。創業当初から非常に高度な研磨技術を持つ社員が1つひとつ手研ぎで作成しており、厚み誤差1/100以内の極薄かつ微細部品の加工を可能にしている。3つ目は、熟練作業者が感覚でチャックの把持力を適切に調整していることで、このような数値化が困難な技能が対応力を支えている。
そして、4つ目は先代社長が開発したオリジナル機械の存在。同社が“極東モデル”と表現するタップ加工機や研磨機などを適宜使い分けることで、同社でなければ提供できない部品加工を可能にしている。
創業当初から精密加工を手がけており、高度な加工精度が求められる案件が多い。それゆえ、滑らかな表面粗さや0.01㎜以内の同芯度・真円度・平行度を実現し、顧客から信頼を得ている。例えば、研磨加工においては、手磨きで面粗度Ra0.2μm以下を可能にし、±1/100以下の公差内でのばらつきのない仕上がりを達成。「当社の加工品でないと、その後の加工がうまくいかない」といった評価につながっている。いずれも同社の独自の技術と手研ぎ刃物の賜物といえる。
多様なサイズの加工に対応し、薄さは0.5mm、サイズはφ1.2~100mmまでを扱う。材質は、ステンレスやハステロイ、チタン、インコネル、ステライト、二相ステンレス、樹脂や銅、SUSニッケル当量材、アルミニウム、SS材、SCM材、SUH材などと幅広い。熟練技術者の職人技があればこその対応力であり、若手技術者へと技能継承し、引き続き同社でしか提供できない製品づくりに励む。