世界有数の創業100年超を誇る柔道衣メーカー
九櫻は、国内で生地から縫製まで行うメイドインジャパンの武道衣メーカー。世界柔道連盟の公式サプライヤーであり、世界有数の柔道衣メーカーでもある。
現在では柔道衣の「KUSAKURA(クザクラ)」として世界的に認知され、自分の体型にフィットする柔道衣を求めて国内外からのオファーがやまない。2024年開催のパリオリンピック柔道競技では、参加国122カ国中28カ国の選手が同社の柔道衣を着用し、全56メダル中8メダルを獲得した。
同社の強みは、生地の生産設備と縫製の技術力を保有し、国内外で唯一生地から縫製まで自社で一貫生産できること。全縫製過程を1人が行うセル生産方式を採用し、少量多品種生産を実現している。60種類もの柔道衣を定番サイズとして用意しており、柔道家が自分の体型にフィットするサイズを選択できる。オーダーメイドの注文も短期間で対応することもでき、他メーカーや同社の定番サイズが体型に合わない悩みを持つ柔道家から頼りにされている。
1964年開催の東京オリンピックで、日本選手団に柔道衣を提供したことを機に、柔道界の要請に応えながら改良と開発を重ねてきた。さらには、各工程で独自に培ってきた製造技術を駆使し、織布技術による裾生地の機械製造化や白化・カラー化を実現しながら、世界基準となる柔道衣を世に送り出してきた。現在では競技の枠を飛び超え、ドラマ衣装の制作提供も行うなど、多方面に柔道衣の魅力を発信している。
柔道衣などに採用されている刺子織の生地は、強靭でありながらもしなやかで、あたたかみある風合いが特徴。創業以来、同社で織り続けている、この刺子織の生地を「九櫻刺子」と名付け、自社ブランド「kusakura-sashiko(クザクラサシコ)」を立ち上げた。コンセプトは“日本刺子の強さと美しさの世界”であり、生地としてだけでなく、服やバッグといったアパレル製品をはじめ様々な形で日本文化とともに世界に発信している。
柔道競技の現場にも頻繁に足を運び、ユーザーの声を反映した製品を数多く開発してきた。柔道衣はもちろん、柔道用の常設設備から大会設営に必要な備品までを網羅し、大会運営をサポートしている。
その一例が、日本柔道連盟の公認大会で使用可能な全日本柔道連盟認定畳の開発。単一材料の一体型が主流の海外製品に対し、複数素材を用いた積層型畳を専門に製造する。積層型畳は衝撃の分散に優れ、安全性を確保しつつ真剣勝負の場を提供している。