国内外5カ所の塗装工場で多様なニーズに応える
更新日: 2026年3月13日
2025
新熱電塗装工業は、多様な塗料・工法で塗装を手がける。プラスチックや鋼板、アルミニウム、ステンレス、マグネシウム合金など、様々な素材とその使用用途に応じて精密塗装、粉体塗装、セラミック・フッ素・耐熱塗装、大型箱物・重量物塗装、防汚・抗菌塗装といった工法を使い分けて対応する。建設機械業界や自動車業界、試験機器業界、航空機器業界、住宅設備業界など多岐にわたる業界向けの部品の塗装加工を請け負う。
創業は1961年。当初はスチール家具の塗装業者としてスタートしたが、「創業者のチャレンジ精神が旺盛で、工場の新設などの投資を進めるとともに、新しい分野を積極的に開拓していった」と、髙橋宜之専務は成長の過程を語る。塗装を請け負う部品も、ほとんどが家電製品用だった時期もあるが、現在は、上述のように幅が大きく広がっている。塗装ニーズの増加に応じ、2025年10月には京都府精華町に新工場を完成させ、現在は国内に門真と京都、市島(丹波市)、伊丹の4工場と、佐々木工業(豊中市)との合弁で設立した中国浙江省の現地法人の計5つの塗装工場が稼働している。
同社の強みは、塗装の前段階の表面処理から塗装まで、一貫したラインでできること。樹脂や金属の塗装は生産ラインで実施し、マグネシウム合金もバッチ処理方式で表面処理と塗装を同じ工場内で行う。数量やサイズなどに関して、顧客の多様なニーズに応えられる体制があるのも魅力だ。
国内の塗装工場はそれぞれに特徴を持つ。例えば、門真工場は自動車や情報通信機器部品などの精密塗装を得意としており、温度・湿度を管理するクリーンルームとロボット塗装ラインを保有する。京都工場は建設機械など重量物や大型構造物が得意。粉体塗装は市島工場、耐熱塗装は伊丹工場がそれぞれ請け負う。担当分野を工場ごとに分けて生産性を高めているため顧客の厳しいQCDへの要求に応えており、顧客から表彰される機会が多い。
国際人材育成機構(アイム・ジャパン)の協力で、海外から技能実習生を多数受け入れている。実習生に対しては、プログラムに則って塗装作業にかかる技能試験と、筆記による学力テストを定期的に実施。日々の指導で技能習得度の向上も図っている。社員のモチベーション向上と社内コミュニケーション活性化のため実施している年1回の慰安旅行にも、実習生は全員が参加。実習期間満了後に再度同社に来て働く人も多いという。