熟練技術と最新技術を融合した給水分野の先進企業
光明製作所は、サドル付き分水栓や止水栓、継手など水道向け器具および部材の製造を手がける。サドルは配水管に取り付ける金具を指し、配水本管を断水せずに分岐工事が行えるため全国の自治体などで広く使用されている。また、仮設配管のレンタル事業も展開しており、その提供により水道配水管の更新工事やマンションの大規模改修に伴う長期断水の回避に貢献している。災害時には応急復旧資材としても活用されるなど、同社が取り扱う給水装置製品は、我々の日常生活で重要な役割を果たしている。
材料となる銅合金鋳物の調達から鋳造・加工、組立、検査まで一貫生産体制を構築し、自動化技術との融合により高付加価値製品を提供する。特に、独自の鋳造方案と造型機を保有し、金属管やポリエチレン管など、接続する管の材質や用途に合わせて柔軟かつ多品種に対応できるのが強みだ。加工工程では自動化ロボットを導入し、組立工程ではセル生産方式を実施するなど生産性向上と原価低減に努めている。
また、大阪府の優秀技能者表彰「なにわの名工」や、大阪府青年優秀技能者表彰「なにわ名工若葉賞」に選出された技術者が多数在籍するのも強み。高周波誘導電気炉をはじめ最新技術を導入しているが、熟練技術との融合による品質管理により高品質の溶湯を確保し、高い信頼を得ている。
これまでに社外の約20社に鋳物製品を供給しており、水道用バルブや水道メーター用部品、消防用配管設備部品などの製作実績がある。
パソコンやスマートフォンなどからバルブの開閉ができる自動開閉栓「スマートバルブ」を独自に開発している。住居の入退去時などに、遠隔操作によりバルブの開閉作業が可能で、水道局の職員が現地に出向く必要がなく省人化につながる。また、管末に取り付けることで、残留塩素の濃度に応じて排水を開始したり停止したりすることもできる。
現在、実用化に向け大阪市水道局をはじめ全国各地の水道局で実証実験を実施。スマート水道メーターの付帯設備としての実用化の検討を進める。
同社オンリーワン製品として、集合住宅向け仮設配管「リユーズV」を開発・供給している。従来の仮設配管システムは塩ビ管が使用されていたが再利用が難しく、使用後は廃棄されていた。これに対し、リユーズⅤでは軽量かつ取り扱いが容易なポリエチレン管を採用しており、一度使った管を補修したり洗浄・殺菌したりして繰り返し使えるのが特徴。廃材が発生しないため廃棄物の削減と環境負荷の低減に寄与する。関連特許5件を取得している。