対応の幅広さと突出した難加工技術を併せ持つ冷間成形ばねメーカー
更新日: 2026年3月13日
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三協スプリング製作所は、常温成形により寸法・形状を高精度に加工する冷間成形ばねを手がける。サイズの大小や素材、線径を問わず、ほぼすべてを製造できる“デパート”的な企業だ。また、大阪府下で唯一、加工難度が高いSWI-200(高強度ばね用鋼線)にも対応するなど、高度な技術を併せ持つ技能集団でもある。受注ロット対応が1本のばねから30,000本に上る量産までと幅広いことから、法人と個人の両方を顧客に抱え、受注を伸ばしている。
硬鋼線やピアノ線、オイルテンパー線、ステンレス鋼線、ばね鋼を使用した圧縮コイルばねや、引張コイルばね、ねじりコイルばね、さらには、線細工やリングなどの設計・製造に幅広く対応する。取り扱う線径も0.4~15.0mmと多様だ。豊富な生産設備に加え、国家検定のばね技能検定1級技能士も多く在籍しており、加工の最適解を模索しつつ省スペース、軽量かつ耐久性の高い製品を供給することができる。
炭素含有量が多く、強度と硬度が高いSWI-200の加工は高難度で知られる。製造には高度なノウハウが要求されるため、同社が業界内で優位性を持つ分野となっている。
船舶や航空機、鉄道、自動車などの製造を手がける大手企業との取引では、全製品がフルオーダーメイドのため、徹底した情報管理体制を構築。24時間以内での見積回答率99%を達成しており、顧客のファーストコンタクトから納品まで最短での対応を実現している。
顧客の要求以上の品質をめざすのが、同社のものづくり。ISO 9001に準拠した品質管理はもちろん、厳しい公差基準であるJIS 1級を超える高品質なものづくりを掲げ、その一環で、最終検査では指定公差の90%に収める独自ルールを策定している。また、スタッフ全員が進捗状況などを随時確認できるシステムも整備し、作業者が変更となっても、品質に影響しない安定した生産体制をつくり上げている。
競合他社が技術的に製作困難あるいは敬遠しがちな“重い・長い・太い・大きい”ばねの加工にも対応。太物に対応できるばねメーカーは、関西圏では4社、SWI-200の線径14mmクラスになると、わずか2社とされる。治具製作でも高度なノウハウを有しており、このような高難度の加工に対応する同社は、ばねを必要とする多くの顧客にとって重要なパートナーとなっている。