技術と発想で金属加工とFA機械ニーズに応える
更新日: 2026年3月13日
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徳永製作所は、富田林市を拠点に金属加工とFA機械の開発・製造をする企業だ。
祖業は金属加工であり、曲げ・絞り・曲面溶接などを伴う、送風機の金属ファンに代表される複雑形状の金属加工技術に自信を持つ。2000年からFA機械事業を開始し、当初はコンベヤやパーツフィーダ部品の単品製造が多かった。現在では、主に食品や化粧品向けのFA機械の設計・製造・据付まで行い、完成品のオファーを受けるほか、自社製品も展開する。
同社の強みは、一気通貫で対応できる体制と現場の声に沿った製品開発力にある。
長年培われたプレスや溶接の技術に加え、設計から加工・組立・据付まで内製化している。この体制を生かすことで、複雑な形状や精度を求められる金属部品を高品質かつ短納期で製作し、顧客の要望や使用用途・場所にマッチする製品を提供することができる。
FA機械事業においては、ボトル供給機やキャップ供給機など独自の自社製品を開発し、特許を取得している。社長をはじめとする若手技術者が中心となり、現場と設計の両面から顧客現場の声を反映させた商品の開発・改良に挑んでいる。近年では、梱包効率を向上させるため、高速化やコンパクト化による省スペースの実現など、使用する現場のニーズを的確に反映させた自社製品を多く世に送り出している。現在、グローバル向けの新型開発や海外展示会への出展も進めており、今後は国内にとどまらない、事業展開も計画している。
同社が得意とする複雑な形状や高い精度を求められる金属部品は、板金やプレス、レーザ、溶接といった一貫した生産体制によって生み出される。その各工程の技術の粋が生かされたものが、関西国際空港の滑走路灯火設備である。滑走路の沈降に合わせて高さを調整する特殊な構造で、特許も取得している。試作と改良を重ね、さらなる高い精度の加工技術を確立することにつながった案件でもあった。
アキュームレーションとピッキング部を一体化した独自構造のボトル供給機「BFRシリーズ」は、ロータリフィーダにロボットを搭載するという若手技術者の発想から誕生した。従来比約1/3の設置面積で高い整列性能を実現し、国内市場で高いシェアを獲得している。最新機種「BFR-X」では、EtherCATによる高速同期制御を採用し、処理能力を50%向上、設置面積は20%削減。今後もAIとロボティクスを活用し、次世代自動化を牽引していく。