超薄紙印刷でエコとコストを最適化し、社会へ貢献
更新日: 2026年3月13日
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大享印刷は、印刷物の製造・加工を手がける企業であり、大阪と名古屋、東京に営業所、三重に工場を構える。刷版・印刷から印刷後の加工工程までを社内で一貫対応し、自社便やチャーター便による全国各地への配送体制を整えることで、安定した品質と納期を実現している。設備は大ロット向け輪転印刷機2台、小ロット向け枚葉印刷機1台に加え、綴じ機、折機、断裁機などを備え、多様な制作物に対応できる体制を構築している。
破れやすさや静電気の発生など製造難度が高いといわれる超薄紙印刷は、同社が技術力を最も発揮する分野。折機の爪や搬送ベルト位置を独自に改良した輪転機を導入し、紙の薄さに起因する皺や断紙を防ぐため、引っ張り強度を数値化し、AIに学習させる仕組みを構築した。また、オペレータによる不良や不具合の目視確認、定期的な検査教育、温度・湿度管理など外的環境の整備も徹底し、安定した超薄紙の印刷・加工技術を確立している。一般的なコピー用紙が1部約4gであるのに対し、同社が扱う超薄紙は約1.6gと約40%の軽量化を実現し、発送コストの削減や輸送時のCO2排出量削減による環境負荷低減など多彩なメリットをもたらす。さらに、オリジナルの輪転機は印刷と加工を同時に行うことができ、納期短縮と製造コスト削減に寄与している。高精度・高品質の超薄紙印刷を求める顧客ニーズに、同社は確かな技術と設備で応えている。
同社が得意とする超薄紙印刷は、環境配慮と経済性を両立させる印刷手法である。制作物の重量と体積を大幅に削減でき、パルプ使用量の削減や輸送時の環境負荷低減につながる。顧客からは、保管性や持ち運びの利便性に加え、重量と厚みの低減による郵送コスト削減が評価されている。発送物を100g以内から50g以内に抑えた場合、1通あたり40円の削減が可能であり、ページ数の多い約款やDMなどの大量発送物で高い効果を発揮する。
同社は環境配慮型の印刷物の製造・開発に注力し、印刷工場ではFSC認証とGPマークを取得している。リサイクルしやすい紙製ファイルの自社開発に加え、インライン加工による折りと針金を使わないエコ綴じ製本の普及にも取り組んでいる。さらに、木材パルプを使わないストーンペーパーへの印刷も行っており、高い撥水性から防災マップなどへの活用が広がっている。今後もSDGsに取り組み、環境価値を備えた印刷物の提供を続けていく。