人と地球にやさしいプラスチック段ボール製品
更新日: 2026年3月13日
2025
第一大宮はプラスチック段ボール(プラダン)を加工し、物流用ボックスや養生材などを製造・販売する。企業が製品や部品を運搬する際、工場や拠点間で繰り返し使われる通い箱として、自動車や電子機器、精密機器メーカーなど幅広い業界で採用されている。設計から加工・印刷・組立までの一貫生産体制を整えており、オーダーメイド製品の受注やオリジナル製品の開発に力を入れる。
プラダンは、ポリプロピレン(PP)を原材料とする板状の素材で構成され、紙製ダンボールに似た中空構造となっている。樹脂部分と中空部分があり、固さなどの材質が均一ではない。それゆえ寸法精度を確保し、かつ仕上がりの良い加工を行うためには技術力が求められる。同社は、これまでに独自の生産設備を20種類以上開発するとともに、ポリエチレンやポリカーボネートといったPP以外の樹脂素材のほか、加工難易度が高いとされる低発泡PPや厚物プラスチックシートなどの加工にも取り組み、技術力を磨いてきた。
オリジナル商品の「ドゥ・セラーボックス」は、低発泡PPを使用したフリーサイズのボックス。低発泡PP表面にある帯電防止層が静電気の発生を抑止するため、埃が付きにくい。また、低発泡PPは中空部分がないため強度も高い。食品や医薬品など、従来のプラダン製品では衛生面でアプローチが難しかった業界への納入を実現している。
加工技術に関しては、2025年7月時点で32件の特許を取得している。その1つに底板の端を熱曲加工でL字構造にし、強度を向上することで“底だるみ”を防ぐ熱溶着の特許技術がある。大型の折り畳み式ボックス「FC-3」に適用されており、高さのある製品を収納することができる。また、従来品に比べて軽く、コストも安く仕上げており、顧客からは女性や高齢者の作業者も扱いやすいと好評となっている。
“人と地球にやさしいモノづくり”を企業理念に掲げ、創業当時から環境配慮型製品の開発・製造に取り組んできた。低発泡PPを使った商品「ダイテックボックス SD」はビスや接着剤を使用せず、リサイクルしやすいのが特徴。再生材使用比率60%以上の養生材「養生くんPPシリーズ」は耐久性が高く、繰り返し使用することがきる。使用後は焼却しても有毒ガスを発生しない利点がある。