高度なシリカ不活性処理技術を駆使したカラムでクロマト分析に革新
更新日: 2026年3月13日
2025
クロマニックテクノロジーズは、液体中の成分を分離・分析する高速液体クロマトグラフィー(HPLC)装置の必須部品となるカラムの専業メーカー。カラムは試料成分の分離性能や効率を左右する極めて重要な部品であり、その開発では耐久性と信頼性、そして日々進化する技術を取り込む高い技術力が求められる。同社はカラム内部の充填剤となるシリカゲルの化学修飾において多数の独自技術を有し、医薬や食品、環境など幅広い分野の研究を支えている。
シリカなどの高活性表面に対し、「どのように反応アプローチして不活性化を促すか」という化学的探求を原点に開発を進めている。充填剤の自社開発を強みに、医薬品や食品、環境などの分野で用いられる逆相HPLC分析において、長寿命かつ再現性に優れたカラム製品を多数開発している。
これまでに自社で開発・改良を重ねてきた基盤技術は幅広く、試料の拡散性を抑えて低圧で高い分離効率を得られる表面多孔性(コアシェル)粒子や、シラノール活性コントロール(SAC)、高度エンドキャッピング法(Sunniest EC、Tandem TMS)、有機不活性部材(Prominert Surface)、創製型有機シリカ+高度表面処理(Ultra Hybrid Technology)の開発は、その一例だ。さらに、外部からの新技術の導入や分析機関との共同研究などを通じて、新たなHPLCカラムの開発にも積極的に取り組んでいる。
2011年に発売した「SunShell」シリーズは、コアシェル粒子を初採用したカラム。低圧力で高性能を発揮する当時の最新技術だったコアシェル粒子に、基盤技術であるシリカ表面不活性化法を適用して「高度不活性コアシェルカラム」として仕上げた。他社の同種製品より大幅に長寿命といった技術的特徴を有し、現在も同社の売上の50%を超える。この不活性化技術は2023年に、液体クロマトグラフィー科学遺産第6号の認定を受けている。
2025年に発売したウルトラハイブリッドカラム「SunBridge」シリーズは、通常カラムでは早期劣化してしまう高負荷条件でも化学的安定性を発揮する。pH1の酸耐久試験、pH11.5のアルカリ耐久試験ともに高い耐性を示した。一般的に、無機であるシリカに有機のエチレンなどを加工したものをハイブリッドシリカと総称するが、表面改質が大半。SunBridgeは創製したエチレン架橋シリカゲルを用いて内側と外側の両方を不活性化することで異次元の性能を実現した。