大阪ものづくり優良企業賞
2023年度受賞企業
匠

大阪の強みであるものづくり中小企業の集積と技術力等を国内外に発信するため、高度な技術力やQCD(品質・コスト・納期)等に優れ、市場での高い評価が期待でき、大阪産業の活性化と地域社会への貢献に資すると認められるものづくり中小企業を選定・顕彰するものです。

受賞企業は、「匠企業」として、自社の販路拡大のための取組を行っていただくほか、大阪府が行う府内製造業のプロモーションに、可能な限りご協力いただきます。

  • 最優秀企業賞

    株式会社ダイプラ (大阪市東成区)

    代表取締役会長 : 大東 章男

    企業紹介

    1958年(昭和33年)に創業した同社は、プラスチックの射出成形加工を事業とし、65年以上にわたり加工ノウハウや技術を積み上げてきた。 現在では、プラスチックの中でも耐熱温度が150度以上で加工が難しいスーパーエンジニアリングプラスチック(スーパーエンプラ)の成形を得意とし、直近2年の売上の50%以上をスーパーエンプラ成形品で占めるほどの実績を誇っている。 中でも、加工が難しいPEEK樹脂の取扱いが多く、その加工には高性能なドイツ製成形機を導入し、1台の成形機に一人の作業員を配置し、多品種小ロット、インサート成形等の高精度・高付加価値の加工体制を整える一方、豊富な実績に基づく設計支援・技術提案サービスを行うことで、製造原価の高さを上回る顧客の利用満足度を高める取組みをしている。 また、工場をリフォームして良好な作業環境を整え、年間休日129日、有給消化90%以上、残業ゼロ、外部のメンタルカウンセラー導入など、働きやすい職場づくりに積極的に取り組んでいる。 加工の難しいスーパーエンプラにいち早く挑戦し、長年にわたる豊富な実績に基づく付加価値の高いものづくり、従業員のワークライフバランスへの優れた取組み、自社の強みを生かす経営が評価され、今回の受賞となった。

  • 技術力部門賞

    株式会社鴻進テック (守口市)

    代表取締役社長 : 三島 沙織

    企業紹介

    1986年(昭和61年)にプリント回路の片面基板・スルホール基板の製造で創業した同社は、品質・納期で顧客の要望に応え、信頼性の高い製品を提供してきた。 現在では、片面のみならず、両面、4層から10層までの多層、特殊構造、放熱用アルミ等あらゆる産業用プリント基板の量産試作の製造を可能とし、設計・製造・実装を一貫して行うことで、1枚から小・中ロットまでの製造や短納期を実現し、顧客の評価を得ている。 短納期で高品質な製造を行うため、最新の精密加工機、検査装置等の積極的な設備導入、熟練の従業員によるCAM編集に時間をかけ、途中や最終検査工程での精度の高い測定を行い、不具合防止や品質向上に取り組んでいる。 また、女性従業員が働きやすい職場となるよう、キャリア形成の確立やフレックスタイムの導入などの改善や社内教育にも取り組んでいる。 意欲的な設備導入を図り、電子機器には欠かせないプリント基板技術を常に探求し、技術力の更なる向上を図る姿勢が評価され、今回の受賞となった。

  • 審査委員特別賞

    株式会社河島製作所 (東大阪市)

    代表取締役 : 河島 直也

    企業紹介

    1985年(昭和60年)に組立などの内職加工業として創業した同社は、その後、プラスチック製品のOEMや自社製品の製造事業で成長してきた。 同社の自社製品には、樹脂製フック、スマートフォン専用カバー、トレーディングカード関連サプライ商品など、多岐にわたる。 金型の内製化により、開発から量産までの一貫生産体制を構築し、コロナ禍でのオリジナルマスクの販売では、開発から量産・販売まで約3週間の速さで行うなど、量産まで短期間での実現を強みとしている。 また、自社製品の樹脂製フックは、3,800種類もの製品を揃え、多種多様な顧客のニーズに応えるため、入子金型(製品部分の金型)の差し替え式を類を見ない組み合わせの数で対応して、多品種かつ低コストを実現している。 社内において、各従業員のアイデアを真摯に検討する風土があり、自社の高い技術力で市場ニーズにもスピーディに対応する柔軟・機敏さが高く評価され、今回の受賞となった。

  • 審査委員特別賞

    杉本精機株式会社 (東大阪市)

    代表取締役 : 杉本 和博

    企業紹介

    1963年(昭和38年)に金属切削加工業として創業した同社は、以降、ねじ製品やボルト製品を二輪メーカーなどに供給し、チタン、インコネル、ハステロイ等の難材加工も可能とし、手のひらに収まる大きさの製品を作ることを得意としている。 特に、マシニングセンターへの材料の固定を行う金型の工夫により、多数個取りを可能にした量産加工を行うなど、コスト低減にも取り組んでいる。 また、社内システムを駆使して、納期・工程・原価を一括管理しているほか、機械ごとの生産時間など、現場の「見える化」を行い、機械の不調や従業員の長所・短所の把握や改善に積極的に生かしている。 DX化を積極的に進め、原価=生産時間の考えによるコストパフォーマンスの実現、女性・高齢者・障がい者・外国人といった多様な人材が能力を発揮するための職場環境づくりが高く評価され、今回の受賞となった。

  • 審査委員特別賞

    有限会社ユーテック (門真市)

    代表取締役 : 上田 友司

    企業紹介

    2001年(平成13年)にトムソン加工を行う事業として創業した同社は、射出成形機を使ったフィルムインサート成形品を主力に製造し、特に、大手炊飯器メーカーの炊飯器操作部分のデザインパネルを取り扱ってきた実績を持ち、白物家電や遊技機の加飾部品の取扱いも行っている。 同社では、印刷から金型製作・成形まで一貫した対応が可能であり、プレス機で加工する際には、デザイン性の高い炊飯器の丸みに合わせたパネルを製造するため、3D形状の金型も自社内で製作している。 また、既存技術を活用し、エアフィルターのフィルターネットをインサート成形で行うなど、顧客の要望を受けた品質の改善提案も行っている。 省人化など社内の合理化を積極的に進めながら、インサート成形の技術を新たなものづくりに挑戦する姿勢が評価され、今回の受賞となった。

  • 夢・未来ORIST賞

    株式会社ナガサカ (東大阪市)

    代表取締役社長 : 北野 龍伸

    企業紹介

    1950年(昭和25年)に創業した同社は、金属製品に電気めっきを行う事業で73年の実績を有し、めっきの様々な種類の表面処理に対応してきた。 現在では、金・銀・銅、ニッケル、亜鉛、すず等13種類の表面処理に対応可能で、特に11種類ものバリエーションがあるカラーめっきは、他社の追随を許さないオンリーワン技術として、国内有数のシェアを誇る。 また、めっき工法も、バレル、ラック及び網付けの3工法で行うことができ、めっきの組み合わせと工法を合わせると約200種類もの表面処理を行える国内有数の企業として、顧客の信頼を得ている。 多種多様なめっきを可能にしたのは、同社が一部自動ラインをやめ、一人が手作業で複数のめっき工程に対応できるようにし、研修や資格取得を行うなど、社員の技能向上支援に積極的に取り組んだことにある。 めっきについての知見を長年積み重ね、生産ラインを改編して他社にない多品種小ロットの生産を可能とするなど、顧客ニーズにきめ細やかに対応する姿勢が評価され、今回の受賞となった。

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